むーパパに聞いてみたInterview with Mupapa 2020.02.11


なんでしょう? ヘタしたらミュージシャンよりライブハウスにいるような?

 

「いや~、今でも僕は観る側ですよ。自分でやるよりも、好きなアーティストと出会った時は感動しますし、応援したいなって気持ちの方が強いんです。もともと、オープンマイクって仕事に役立つかな?って始めたので、普段、介護の現場でお年寄り相手に披露している芸が、どこまで通用するんだろう・・・って。最初は緊張しましたよ。忘れもしない、2018年の3月11日ですよ。郡山市のライブハウス・CLUB#9で、メインステージを開放するって話を聞いて、勇気を出して飛び入りしました。」

 

素人さんですからね。勇気いったでしょ?

 

「結構、人前でもビビらない性格なんですけど、最初は、緊張しました。当時のスタッフ、萬屋くんや青柳くんに、何度も念を押しました。シロウトでもいいの?って。それで、今日何人出演するの?って聞いたら、パパ入れて3人しかいないって(笑)私以外の他の2人は、バリバリ、ライブ活動している人達なんで。それで、参加者が少ないからって、そのオープンマイクを#9で、生配信したら、次から次へとアーテイストが集まってきて、後半は、ひとり2曲までとか1曲までとか時間制限が必要になりました。もう、一発で私、楽しくなって、初ステージなのに、2回もやっちゃいました(笑)。」

 

オープンマイクの魅力ってなんですか?

 

「そりゃぁ、ルール無用ってとこですかね~。特に素人さんなら何が飛び出すかわかりません。それを考えると、逆にプロの方のほうがやりにくいかも知れませんね。いろいろやりましたからね。風船浮かべたり、クラッカーをぶちまけたり、下ネタやヘルメットアンプを使ったり・・・笑・・・。」

 

今は、弾き語りがほとんどですね。これは?

 

「なんか、僕のオリジナル曲って、絶対に需要がないと思っていたんですけど、なんか、いいね~、とか、感動した~、とか、言われることが最近多くて、調子に乗っちゃった感じです。それと、僕の次にやりたくない・・・っていう声が聞こえてきて。そりゃぁ、やりにくいですよね。せっかくアーティスト目指してギター抱えて、オープンマイクに挑戦しようとしている時に、その前の演者のステージがど派手なパフォーマンスをかましていたら(笑)。僕だって嫌ですよ~。それは、本意じゃないんですよ。演者がいないと成立しないイベントなので・・・、なんでも構わないので表現者が沢山増えたら、世界が変わる気がするんです。」

 

 

僕のMCは曲のイントロ・・・


方向性ってありますか?

 

「そもそも、楽器がヘタクソなんで(笑)。得意分野は話術というか・・・。本来なら、印象的なイントロから始まる曲にしたいんですけど、作れないんで。そこは・・・もう、僕のMCは曲のイントロなんですよ・・・って割り切ってやってます。それで間奏は、ウクレレでのポエトリーというか・・・とにかく、言葉とポエムを前面に出して、紙芝居とか琵琶法師みたいに物語を語りたいんです・・・。」

 

理解されずに、雑とか粗いとか、未完成なのに?って捉えられることもあるかも、ですね?

 

「そう解釈されたら、そうなんです。雑なんで・・・って説明します(笑)。議論するほどの技量も芸もないですから。ただ、ちょっと最近は、その方向性に自信を持ってやってます。言葉だけを聴きたいっていう需要もあるんじゃないか?・・・って思っています。若者にポッドキャストが受けてるのも、理由のひとつです。ラジオを聴く感覚で、ポッドキャストが楽しまれている。じゃあ、いいのかな?  これで・・・って。かなり型破りな試みですけど・・・(笑)」

もう一度、オープンマイクの魅力とは?


最後に、もう一度、オープンマイクの魅力とは?

 

「それはもう、年齢に関係なく、性別に関係なく、ジャンルや芸歴に関係なく、楽しめる場所、それがオープンマイクです。いくつになっても自分の成長を実感出来ます!」

 

なるほど・・・今日はありがとうございました!

【聞き手紹介】

kumajiro(佐藤一成)

 

社団法人:未来ふくしま、芸術創造アカデミー事務局長。声楽家、歌劇人の他にシンガーソングライターとしても活躍中。